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胃捻転、腸捻転、胃拡張、腸閉塞の重得な症状
一般に「胃捻転」といわれるものは「胃拡張－捻転症候群（GDV）」と言う様です。
読んで字のごとく捻転も胃拡張も同じ症状に成ります。
付け加えさせて貰えば腸閉塞も同じ症状です。

愛犬のため後悔しないために知っておくべき知識として。
胃捻転、腸捻転、腸閉塞、胃拡張は似たような症状です。
出来るだけ早く症状を見極めて処置する事が肝要です。

目で見て直ぐに判る症状。

初期症状
捻転の場合は、程度によりますけど典型的なのは
お腹の側面がこぶのように少し張れています。
（重くなるとお腹全体が腫れ上がります。）
腸閉塞は全体が腫れ上がります。
張れている原因は捻転の場合は、読んで字のごとく
胃腸が捻れて突起していると思って下さい。
捻じれて閉塞しすると、異常発酵
閉塞は詰まっているので内容物が異常発酵を起こします。
異常発酵でガスが溜まって張れています。
（捻転も閉塞状態に成るので時間をおくと
閉塞の様にガスが溜まり張れ上がり方も大きくなってきます。）

胃拡張も同じ症状、お腹が張れます。
理由は同じく内容物の異常発酵
捻転や閉塞を起こしているので異常発酵によりガスが溜まり、お腹が張れているんです。

吐こうとします。
吐こうとしてもなかなか吐けません。
吐きたいのに吐けないもどかしさか、詰っている苦しさのためなのか、床を掻きます。
吐くために水を飲みたがります。
水を飲んで吐いた場合胃液（黄色い）、内容物が混ざっていません。
口を開けて肩で息をするような感じです。
よだれを垂らしています。

知識の無い獣医が診断すると
脾臓肥大、胃拡張で片づけようとします。
閉塞や捻転を起こすと胃の直ぐ下に有る脾臓の血液も流れにくくなくなるので
脾臓に血が堪って脾臓肥大になると考えられます。
突然、脾臓が肥大する事という事は、捻転に一番の原因が有ると思って下さい。
腫瘍等、その他の原因も考えられますが、捻転、閉塞が一番です。
捻転、閉塞を起こすと脾臓肥大に成ると言うことです。

胃拡張の判断でガス抜きして終わる事も有るようです。
ガス抜きだけでは捻転は戻らないケースが多く有ります。
軽度の場合はガス抜きで戻ることもありますがまた捻転を再発する可能性大です。
ガスを抜いても捻転、閉塞の解決には成らないことが殆どです。
数時間も経てばまた同じ事で時間伸ばしには成りますけど１日も持ちません。
軽い捻転の場合はガス抜きで戻る事も有るようですけど大体はまた捻転を起こすようです。
軽い胃拡張でも開腹し根本処置を施すべきでしょう。
開腹時は二度と捻転を起こさないように胃の固定を忘れない様に施して貰いましょう。
胃の固定手術を施しても完全に癒着するまで４ヶ月位は安静にすることが必要です。
去勢していない雄の場合は発情した雌に近づけないように。
激しい運動はしないことが肝要です。
固定しても癒着が完全でなければ外れて捻転を起こします。

血液検査で白血球の数値が高い低いで判断できません。
基本的に白血球の数値が低ければ初期で白血球の数値が高いと危険と思って下さい。
手遅れに成るときに白血球の数値が下がる事もあります。

大体脈拍は低くなり、血圧は高くなります。
血液が流れにくく成っているので血圧を上げているのです。
血圧、脈拍共低く成れば弱っていると言うことで手遅れに成るかも知れません。

血液検査は状態を知るために必要ですけど
白血球の数値で判断は出来ません。

開腹手術の 注意として獣医に言っておくこと
サイトハウンドなど犬種限らず余りにも痩せている子、
脂肪の付いてない子はくれぐれも麻酔の量を
慎重にするように獣医に言って下さい。
脂肪が少ないと麻酔の代謝が上手く出来ないからです。
麻酔の代謝が出来ない症状として
血圧低下、低体温症、に成ります。
酷いときにはそのまま、と言うことにも成りかねませんので
注意するように言って下さい。

兎に角、元気がないお腹が張れている。
横になって休まない吐こうとするなら
ほぼ間違えなく胃捻転、腸捻転、腸閉塞、胃拡張を起こしています。
至急獣医に行ってレントゲンを撮って見て下さい。
胃拡張、捻転なら開腹手術をして下さい。
時間を掛ければ手遅れになります。
半日、一晩も経つと手遅れです。
朝成ったなら夕方まで持ちません。
開腹時は二度と捻転を起こさないように胃の固定を忘れない様に施して貰いましょう。

何故、お腹が異常なほど張れ上がっているのか？
胃腸が捻れたことや異物で閉塞状態になっているため
内容物が異常発酵しガスが発生しているからです。

何故、死んで仕舞うのか？
胃腸が閉塞すると異常発酵しガスが発生します。
ガスが溜まると胃腸が張れ上がります。
すると腹膜や他の臓器、血管を圧迫します。
圧迫するので血液が流れなくなります。
血液が流れなければ臓器障害も起こしますし
心臓へも血液が回らなくなり貧血でショック死してしまうのです。

お腹の張れ以外の他の症状
１．吐きたいそぶりをします。
水など飲んで吐いたなら、吐いた物に飲んだもの以外の内容物（食べた物）胃液などがない。
２．元気が有りません。勿論何も食べません。
３．冷たい水を飲みたがります。
４．肩で息をする様な感じで寝ません。
５．張れたお腹はガスが溜まっているので叩いてみるとポンポンと言うか何も入っていない音がします。
５．横には成りません、丸くなりません。
お腹が苦しいのでお腹を圧迫するような形では休めないのです。


間違った手術をしない為にちゃんと理解して下さい。
お腹が異常に張れ上がっていなければ閉塞は起こしていません。
横になって（丸くなって寝ます。）
横になる丸くなると言うことはお腹を曲げても痛くない、苦しくないから出来るのです。
閉塞、捻転を起こしているならそんな事は出来ません。
閉塞していなければ吐きだすか、排便として出てきます。
ロープや綿などを食べてしまったとしてもお腹が張れていないなら閉塞は起こしていません。
１日２日経ってもまだ出てこないとしても心配入りません。
この段階で開腹手術する事は有りません。
腸閉塞しているときには必ず異常発酵しガスが溜まってお腹が張れ上がります。
上記の症状お腹の張れ具合で判断して下さい。

予防方法
前もって胃の固定手術
大型犬以上で痩せ型、犬種の中でも痩せている、食べるのが早い子は
幾ら気を付けていても成るでしょう。
心配なら先に胃の固定手術をお勧めします。
胃の固定手術後6ヶ月も経てば癒着もしっかりするので
激しい嗚咽でもしなければ外れる事は無いようです。
※嗚咽が激しいと固定も外れます。＝胃念転に成るといことです。

少し太らせることです。
犬種のスタンダード標準より少し太っている方がお腹に脂肪が付いている状態になります。
脂肪が付くと脂肪でガードされて捻転に成りにくく成ります。
痩せている子が捻転を起こしやすいのはお腹に付いている脂肪が少ない為です。
ダイエット中、ダイエットが上手く行って痩せた子は捻転に成りやすいので気をつけて下さい。

去勢、避妊
女の子なら避妊するとお腹の回りに脂肪が付くので女の子の場合は避妊も予防策の一つになります。
去勢ではお腹に脂肪は付きませんので捻転の予防には成りませんが、雄の場合発情した雌が近くにいると臭いで興奮します。
最悪なのはピーク時数日間殆ど御飯を食べません。
御飯を食べない空きっ腹の状態は、少量のフードでも捻転を起こしやすい事になります。
今までの良かった御飯の量でも捻転を起こす可能性が高くなります。

ユックリ時間を掛けて食べるようにする。させる。
１日のフードは出来るだけ小口に水を入れる
ドッグフードなど水分の少ないパサパサの御飯を上げるときには
倍以上の水を入れて（猫マンマやお茶漬けの様な状態）で上げます。
何故その方が良いのか？
単純に引っかからない、むせにくいからです。
貴方も水無でクッキーなどパサパサの食べ物を食べたら詰まりますよね。
犬達も一緒です。
ドライフードをいっぺんに多く食べると良く詰まります。
１日の適量を小分けにして出来れば４回位で上げて下さい。
水分の少ないフードは喉を通っても消化液の許容を越えれば食べたフードの一部は
消化液が回らずに崩れません。
その消化液も回らないフードが胃腸で引っかかってしまって
捻転を起こし閉塞させることがあるのです。

そうさせない一番の方法は水をひたひたに入れて上げると言うことです。
大量に水を飲むと捻転を起こすおそれも有ると言われますが
フードが混ざった場合はまずそんなことは有りません。
（物には加減と言う物が有りますから、大量と言うのは無しですけどね）
何故ならフードがお茶漬け状態に成っているなら
その方が滑性が良くなるのと閉塞起こしにくく成るからです。

食器の位置が上とか下何て殆ど関係有りません。
食器の位置が上が良いと言う説も有れば下の方が良いと言う説も有ります。
ちなみに家の子が捻転を起こしたとき盗み食いしていたので胸より高い位置に有りました。

ついでに当たり前ですけど冷たい水は大量に与えない様に。
急に冷たい物を大量に空きっ腹に入れれば胃腸もびっくりして
痙攣を起こす事もあります。
痙攣から捻転に成ることも有りますし、心臓麻痺を起こしてしまいます。

走り回って身体が熱くなって水を欲しがった時には冷たい水なら少しずつ飲ませる
または人肌に暖めた水を飲ませる様に。

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